資格を取りたい。どこから選ぶ?
分野・業界から選ぶ読むのに約24分

受験資格が要る資格・要らない資格

本ページはプロモーションを含みます

受験資格が要る資格・要らない資格の要点をまとめた図

公認会計士は誰でも受けられて、保育士には要件があります。

難易度と受験資格は、まったく揃っていません。
国家資格だから厳しい、という並びにもならないんですね。
開いた公式ページは13資格。
受験資格の欄だけを写しました。

受験資格なしと明記があったのは6資格。
要件があったのは7資格です。

要件のほうは4つに割れました。
学歴型・実務経験型・前段の試験型・研修修了型。
どの型でも、申込み時に証明書の提出を求められます。

一覧から外した資格が4つあります。

  • 税理士・中小企業診断士・マンション管理士・司法試験。受験資格の本文にたどり着けなかった
  • 使ったのは2026年8月時点の公式ページの記載だけ。まとめサイトからの孫引きはなし
  • 金額も同じ時点の表示で、来年には変わっているはず

開いたのは、次の14団体のページです。

  • 行政書士試験研究センター/不動産適正取引推進機構/公認会計士・監査審査会/賃貸不動産経営管理士協議会
  • 消防試験研究センター/社会保険労務士試験オフィシャルサイト/日本FP協会/金融財政事情研究会
  • 全国保育士養成協議会/社会福祉振興・試験センター/建築技術教育普及センター
  • 日本商工会議所/情報処理推進機構/日本税理士会連合会

どのスクールの関係者でもありません。
受験もしていません。
やっているのは1つだけ。
公式ページの受験資格欄を開く。
あとは写すだけ。

この記事でわかること

  1. 受験資格なしは公式に明記あり、行政書士・宅建・公認会計士など
  2. 要件の型は学歴・実務経験・前段の試験・研修修了の4つ
  3. 実務経験は年数だけでなく時間数まで見る資格がある
  4. 社労士は申込み時に受験資格証明書の提出が必要、事前確認もできる

受験資格なしは6資格、要るのは7資格【一覧】

まず13資格を1枚に並べます。

資格・受験資格・受験手数料の表
資格 受験資格 受験手数料
行政書士 なし(年齢・学歴・国籍を問わない) 10,400円
宅地建物取引士 なし(日本国内に居住していること) 8,200円(非課税)
公認会計士 なし(年齢・学歴・国籍を問わない) 19,500円
賃貸不動産経営管理士 なし(日本国内に居住していること) 12,000円
危険物取扱者 丙種 なし 4,200円
危険物取扱者 乙種 なし 5,300円
3級FP技能検定 FP業務に従事している者、または従事しようとしている者 8,000円(学科+実技)
危険物取扱者 甲種 化学系の学歴・修得単位、乙種免状+実務2年 など 7,200円
2級FP技能検定 3級合格、実務2年、AFP認定研修修了 のいずれか 11,700円(学科+実技)
社会保険労務士 学歴・実務経験・試験合格のいずれか 15,000円
保育士 学歴、または児童福祉施設での実務経験 12,700円
一級建築士 指定科目を修めて卒業、二級建築士、建築設備士 など 17,000円(非課税)
社会福祉士 福祉系大学等・養成施設・実務経験の組み合わせ 24,300円

その列で最も高い値最も低い値

写したのは2つの欄です。
受験資格と受験手数料、どちらも各試験の公式ページの記載のまま。
金額は2026年8月時点の公式表示です。

上半分の6資格は、受験資格のページを調べなくていいです。申込サイトを開いて、その場で払って終わります。

上半分は今日申し込める、下半分は数週間かかる

上半分と下半分。
申し込む前にやることが違いました。
上半分は申込サイトを開けば、その場で終わり。

下半分は違います。
自分が要件に当てはまるかを調べ、当てはまるなら証明書を取り寄せる。
申し込むのはそのあとです。

この前段階に数週間かかることがあります。
テキストを買って勉強を始めたあとで「そもそも申し込めない」と分かる。
これが痛いんですよね。

手数料は4,200円から24,300円まで、約5.8倍

受験手数料は、受験資格が要る側のほうが高い傾向でした。
最高が社会福祉士の24,300円。
最安が危険物取扱者丙種の4,200円。
差は約5.8倍です。

受験資格の有無を外して全部並べると、幅はもっと広がります。
2,850円から32,000円まで、11倍以上でした。

ただし公認会計士は、受験資格なしで19,500円。
絶対ではありません。

難しい資格ほど入口が狭い、は外れ

調べる前は、難関試験ほど入口が狭いと思っていました。
逆でした。
公認会計士は誰でも受けられる。
保育士には学歴か実務経験の要件があります。

難しそうで避けていた資格。
実は年齢も学歴も問われない。
そういうケースがあります。

受験資格なしと明記があった6資格と日商簿記

行政書士10,400円、宅建8,200円、公認会計士19,500円。どれも年齢・学歴・国籍を問いません。
受験資格なしの側。
書き方がはっきりしていました。
制限がないことを、正面から書いています。

行政書士10,400円:年齢・学歴・国籍を問わない

行政書士試験研究センターの令和8年度試験案内です。
「年齢、学歴、国籍等に関係なく、どなたでも受験できます」。
受験手数料は10,400円。

開業すれば登録費用が数十万円かかります。
ただ、試験を受けるところまでは誰にも門が閉じていません。

宅地建物取引士8,200円:合格後の登録に条件あり

宅建も同じです。
不動産適正取引推進機構のページにこうあります。
「日本国内に居住する方であれば、年齢、学歴等に関係なく、誰でも受験できます」。

受験手数料は8,200円。
消費税及び地方消費税は非課税。
そう明記されていました。

ただし同じページに注記が併記されています。「合格後の資格登録には一定の条件があります」。

公認会計士19,500円と賃貸不動産経営管理士12,000円

意外に思われるのが公認会計士ですね。
難関として知られる試験です。
公認会計士・監査審査会のQ&Aにはこうあります。

「受験資格の制限はありません。年齢、学歴、国籍等にかかわらず、どなたでも受験することができます」。

受験手数料は19,500円。
納付は短答式試験の出願時。
ペイジーで電子納付する形です。
短答式の全科目または一部科目の免除者も、同額を納付すると書かれていました。

賃貸不動産経営管理士も同様。
令和8年度の実施要領には「日本国内に居住する方であれば、年齢、性別、学歴等に制約はありません。どなたでも受験できます」とあります。
受験手数料は12,000円です。

危険物取扱者は乙種5,300円・丙種4,200円だけ制限なし

危険物取扱者は種別で分かれます。
消防試験研究センターのページでは、乙種と丙種がいずれも「受験資格は必要ありません。どなたでも受験できます」。
手数料は乙種5,300円、丙種4,200円。

甲種だけが違います。
「受験資格が必要です」と書かれていて、7,200円でした。

日商簿記は級を飛ばして受けられる

日商簿記も制限なしの側です。
商工会議所の検定試験案内にこうありました。
「DCプランナー1級や、日商マスターなど、一部の上級試験を除けば、誰でも受験することができます」。

簿記はこの例外に挙げられていません。
つまり級は飛ばせます。
下位級の合格が、上位級の条件にもなっていない。
3級を飛ばして2級から、も制度の上では可能です。

「書いていない」と「制限がない」は別

受験資格なしは、公式ページで探せば必ず明文があります。
逆に、受験資格のページを見ても制限が書かれていないとき。
それは制限がないとは限りません。

記載を見つけられなかっただけかもしれない。
受験案内のPDFまで開いて確かめる価値があります。

当日のルールも試験ごとにばらばらです。
遅刻の入室締切は社労士0分、基本情報80分

受験資格の要件は4つの型に割れる

要件がある側を並べると、求められているものは4通りでした。

型・求められるもの・該当する例・証明に使う書類の表
求められるもの 該当する例 証明に使う書類
学歴型 卒業・修了、または修得した単位数 社会保険労務士、保育士、社会福祉士、一級建築士、甲種危険物取扱者 卒業証明書、単位修得証明書、成績証明書
実務経験型 通算の年数(と分野・時間数) 社会保険労務士、甲種危険物取扱者、2級FP技能検定、保育士、介護福祉士 実務経験証明書(勤務先の証明)
前段の試験型 下位級や別資格の合格 2級FP技能検定、1級FP技能検定、社会保険労務士、甲種危険物取扱者 合格証明書、免状の写し
研修修了型 指定された研修・課程の修了 2級FP技能検定、介護福祉士、社会福祉士 修了証明書

自分に何が足りないのか。
どの型かが分かると、そこが見えてきます。

4つ全部は要らない、「いずれか1つ」で足りる

多くの資格が「いずれか1つ」。
それで認めていました。
社会保険労務士は3区分のうちどれか1つ。
2級FP技能検定は4つの経路のどれか1つで足ります。

大学を出ていないから無理、と諦めるのは早いです。
別の型で入れないかを見る価値があります。

型が変わると、準備にかかる時間が変わる

学歴型と前段の試験型は、条件を満たしているかがその場で分かります。
実務経験型は勤務先に証明書を書いてもらいます。
自分だけでは完結しません。
研修修了型は、研修を受ける時間と費用がこれから要ります。

同じ「要件あり」でも、重さが違いますね。

社会保険労務士の入口は3つ、受験手数料15,000円

受験資格の説明が最も細かかったのが社会保険労務士でした。
区分は3つ。
オフィシャルサイトは、受験資格を学歴・実務経験・試験合格に分けています。

区分・主な要件・必要な証明書の表
区分 主な要件 必要な証明書
学歴 大学・短期大学・専門職大学・専門職短期大学・高等専門学校(5年制)の卒業、大学で62単位以上の修得、修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上の専修学校専門課程の修了 など 卒業証明書、単位修得証明書、成績証明書 など
実務経験 労働社会保険関係の事務、行政事務、社労士・弁護士の補助事務などに通算3年以上従事 実務経験証明書(様式1)
試験合格 厚生労働大臣が認めた国家試験の合格、司法試験予備試験の合格、行政書士試験の合格 合格証明書 など

大学中退でも62単位あれば受けられる

「大学を出てないと、社労士は無理なんでしょ?」

そう思って学歴区分を開きます。
卒業していなくても道がありました。
大学で62単位以上を修得した者。
または一般教養科目36単位以上かつ合計48単位以上を修得した者。

中退でも単位が足りていれば、受験資格になります。

実務経験は8類型、どれも通算3年以上

実務経験区分は8つの類型に分かれていました。

  • 労働社会保険諸法令に基づき設立された法人等の役員・従業者
  • 国または地方公共団体の公務員等
  • 日本郵政公社の役員・職員
  • 全国健康保険協会・日本年金機構の役員・職員
  • 社労士や弁護士の補助者
  • 労働組合の専従役員
  • 会社等の労務担当役員
  • 労働組合の職員および一般企業を含む法人等の従業者

いずれも通算3年以上です。

行政書士に受かると社労士の受験資格になる

試験合格区分で目を引く経路。
行政書士試験の合格です。
行政書士試験は受験資格が一切ありません。

学歴も実務経験もない人が社労士を目指す場合。
まず行政書士を取る経路が、制度として用意されていることになります。
遠回りに見えて、ここが一本道ですね。

受験資格証明書を出さないと申し込めない

忘れられがちなのが、証明書の提出です。
公式サイトにはこう書かれています。
「受験資格を有することを明らかにすることができる書面『受験資格証明書』を提出しなければなりません」。

実務経験の場合は所定の様式1を使います。
「所属部署名、従事した事務内容、従事した期間を古い順に記入」するよう指示されていました。

A4サイズで提出。
不鮮明だと受け付けられない。
文字や証明印について、そうも明記されています。

受験手数料は15,000円。
払込みにかかる手数料は、申込者の負担です。

事前確認は申込期間の前でも出せる

判断がつかないなら、受験資格の事前確認という制度があります。
受付はいつでも。
公式サイトによると、受験申込期間に限らず受け付けているとのことです。
原則として、受験申込みを希望する本人からの照会に限られます。

回答は電話です。
平日9時30分から12時、13時から17時30分。
通常は書類の到着から1週間以内に回答しているとされていました。

自分の学歴や職歴が要件に当てはまるか。
判断がつかないなら、申込期間が始まる前に出しておく手があります。
ただし事前確認は、将来の判定を保証するものではないとも書かれていました。

FP技能検定は3級8,000円・2級11,700円で入口が変わる

3級は実質全員が申し込めて、1級学科はどの経路でも実務経験が要ります。
FPは、級ごとに受験資格の性質が変わる例です。

3級は「従事しようとしている者」で実質全員

3級の受験資格はこうです。
日本FP協会ときんざい。
どちらのページでも同じでした。
「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」。

従事しようとしている者が含まれます。
実質、誰でも申し込めますね。
受験手数料は学科と実技を合わせて8,000円、学科のみ4,000円、実技のみ4,000円です。

2級は4つの経路のどれか1つ

2級になると条件が入ります。
両団体のページを見比べました。
示されている経路は同じ4つ。

  • 3級技能検定の合格者
  • FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
  • 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
  • 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者

受験手数料は学科と実技で11,700円。
学科のみ5,700円、実技のみ6,000円です。

実務経験がない人の入口。
現実的には二択になります。
3級を先に取るか、AFP認定研修を受けるか。
選び方で金額が動きます。
FP2級を取るまでの総額は別で計算しました

1級学科はどの経路でも実務経験が要る

1級はさらに厳しくなります。
きんざいの受検資格ページによると、学科試験の受検資格は次のいずれか。

  • 2級合格者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
  • FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
  • 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で1年以上の実務経験を有する者

3つのどれを選んでも実務経験が要ります。
実務経験なしで1級学科を受ける道は、ありません。

3級は誰でも、2級は下位級か研修か実務、1級は実務が必須。
上に行くほど、勉強すれば受かるというだけでは進めません。

実務経験は年数の裏に2,880時間の条件がある

保育士は中学校卒業だと、5年以上かつ7,200時間以上まで上がります。
実務経験型で見落としやすいのが、時間数です。

資格・必要な実務経験・補足の表
資格 必要な実務経験 補足
社会保険労務士 通算3年以上 認められる職務の類型が8つ定められている
甲種危険物取扱者 乙種免状の取得後2年以上 危険物製造所等における危険物取扱いの実務
2級FP技能検定 2年以上 3級合格やAFP認定研修修了でも代替できる
保育士(高等学校卒業) 2年以上かつ2,880時間以上 児童福祉施設で児童の保護に従事
保育士(中学校卒業) 5年以上かつ7,200時間以上 同上
介護福祉士(実務経験ルート) 3年以上 実務者研修等の修了も別に必要

保育士は2年以上かつ2,880時間以上

保育士の条件が、その典型ですね。
全国保育士養成協議会のページを開きました。

対象は高等学校卒業相当の人。
実務経験で受験資格を得る場合、児童福祉施設において2年以上かつ2,880時間以上です。
中学校卒業なら5年以上かつ7,200時間以上と定められています。

年数を満たしていても、勤務時間が足りなければ受験資格になりません。
ここは先に計算したほうがいい。
パート勤務で年数を重ねてきた人ほど、そう思います。

保育士には学歴の経路もある、手数料12,700円

保育士は学歴でも入れます。

  • 大学に2年以上在学して62単位以上を修得
  • 高等専門学校や短期大学の最終学年で年度中に卒業見込み
  • 修業年限2年以上の専修学校専門課程の卒業または卒業見込み
  • 外国で14年以上の学校教育課程を修了

在学中でも、見込みで申し込めます。
受験手数料は12,700円。
これに決済の事務手数料が加わります。

介護福祉士は実務3年だけでは受けられない

「介護の仕事を3年やったなら、もう受けられるよね?」

そう思ってページを開いたら、注記がありました。
実務経験ルートは「実務経験3年以上」だけでは受験できません。
実務者研修の修了、または介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修の修了が別に要ります。

実務経験と研修修了の、二重条件です。

社会福祉士24,300円は枝分かれが最も多い

社会福祉士は、ルートが最も枝分かれしていました。
試験センターのページに並ぶ区分がこちら。

  • 福祉系大学等(4年制・3年制・2年制)
  • 指定科目履修と基礎科目履修
  • 一般大学等と実務経験の組み合わせ
  • 社会福祉主事養成機関の修了
  • 査察指導員等5職種の実務経験
  • 相談援助業務の実務経験
  • 短期養成施設(6か月以上)と一般養成施設

受験手数料は社会福祉士のみで24,300円。
精神保健福祉士との同時受験で45,020円、共通科目免除で20,460円でした。

甲種危険物取扱者は4区分、実質5通り

甲種危険物取扱者の区分は4つ。
公式ページでは〔1〕から〔4〕まで並んでいます。
〔3〕がさらに2通りに分かれるため、実質5通りです。

  • 化学に関する学科等を修めて大学等を卒業した者
  • 化学に関する科目を15単位以上修得した者
  • 乙種免状の取得後に危険物製造所等での実務経験が2年以上ある者
  • 第1類または第6類・第2類または第4類・第3類・第5類の4種類以上の乙種免状を持つ者
  • 化学に関する事項を専攻して修士・博士の学位を得た者

区分ごとに提出書類が指定されていました。
卒業証明書、単位修得証明書、乙種免状、乙種危険物取扱実務経験証明書。

試験に受験資格がなくても、登録で条件がつく3資格

宅建は合格後に登録と取引士証の交付、一級建築士は登録時に実務経験の審査があります。
ここが最もつまずきやすいところでした。
受験資格がないことと、資格を名乗って仕事ができること。
この2つは別の話です。

宅建は合格後に登録と取引士証の交付がある

代表例が宅地建物取引士です。
合格しただけでは名乗れません。
不動産適正取引推進機構のページによると、宅地建物取引士になるには手続きが要ります。
「試験を実施した都道府県知事の資格登録を受け、かつ、当該知事の発行する宅地建物取引士証の交付を受け」る必要がある。

試験は誰でも受けられます。
そのあとに、登録という関門が待っている。
宅建の金額を押し上げているのは受験料ではなく、合格後の手続きのほうでした。
内訳は簿記2級と並べて数え直しています

一級建築士は令和2年以降、登録時に実務経験を審査

一級建築士も同じです。
ページを開きました。
建築技術教育普及センターで受験資格に挙がっているのは、指定科目を修めて卒業した者、二級建築士、建築設備士など。
そのうえで令和2年以降の合格者については「登録時に実務経験を審査する」と記載されていました。

実務経験の置き場所が動いた形。
受験の段階から、登録の段階へ。
試験には早く挑戦できます。
ただ、免許を受ける条件が消えたわけではありません。

介護福祉士の養成施設ルートは令和8年度末まで

介護福祉士の養成施設ルートにも、似た経過措置があります。
試験センターのページによると、対象は令和8年度末までに養成施設を卒業する人。
卒業後5年の間は、国家試験を受験しなくても、または合格しなくても介護福祉士になれます。

ただし令和9年度以降の卒業者は、国家試験の合格が必須です。

受験資格の有無だけを見て「この資格は簡単に始められる」と判断する。
そうすると、合格後に想定外の条件と費用が出てきます。
受験資格、試験の内容、登録や免許の要件。
この3つを一度に見ておくほうがいいと思います。

配慮が要る場合は、締切が本申込より前に閉まります。
英検は約1週間、点字受験はさらに1週間早い

目次に戻る

受験資格の調べ方は4段階、選ぶ順番は3つ

段階は4つ。専用ページ、受験案内のPDF、必要書類、提出期限です。
要件の調べ方には順番があります。
いくつもの公式ページを開いて回った限りでは、これで足りました。

段階1. 「受験資格」という名前のページを探す

まず、試験実施団体の公式サイトです。
受験資格が要る試験には、たいてい専用ページが用意されていました。
社会保険労務士、社会福祉士、保育士、一級建築士、危険物取扱者甲種、FP技能検定。
6つとも、受験資格だけを扱うページを持っています。

段階2. 受験案内のPDFを開く

ウェブページの説明は、要約されていることがあります。
細かい条件や例外は、受験案内側にしか書かれていない場合がある。
「見込み」で申し込めるか、いつまでに卒業していればいいか。
時期の条件は、受験案内まで開かないと出てきません。

段階3. 必要書類のページを見る

どの証明書を出すか。
区分ごとに決まっています。
社会福祉士では、福祉系大学卒業者に卒業証明書と指定科目履修証明書。
しかも「成績証明書は不可」と明記されていました。

社会保険労務士の実務経験証明書には所定の様式があります。
勤務先の証明印も要ります。

段階4. 提出期限を確認する

社会福祉士の受験票で、受験資格欄に「見込」と記載がある人の話です。
必要書類を期限までに出さないと、試験が無効になり結果通知も発送されない。
令和8年度の場合、その期限は令和9年4月9日です。

証明書の取り寄せには時間がかかります。
大学の卒業証明書は郵送でのやり取り。

実務経験証明書は勤務先の決裁が要ります。
自分の都合では進みません。
受験申込期間が始まってから動くと、間に合わないことがあります。

選ぶ順番は「今受けられるか」「何が足りないか」「いくらかかるか」

1つめは、いま受けられるかどうか。
今日申し込める資格があります。
学歴も実務経験もない状態なら。
始められるのは次の資格です。

行政書士、宅地建物取引士、公認会計士、賃貸不動産経営管理士、危険物取扱者の乙種・丙種、日商簿記、3級FP技能検定。
待ち時間はゼロです。

2つめは、受けられない資格について、足りないものを特定すること。
社会保険労務士に学歴要件で届かないなら、行政書士試験の合格という経路。
2級FP技能検定に実務経験がないなら、3級合格かAFP認定研修です。
足りないものが年数なら待つしかありませんが、試験の合格や研修の修了なら自分で埋められます。

3つめは、費用の見通しです。
受験資格を満たすための研修や下位級の受験は、そのまま追加の出費になります。
講座の選び方で総額が数倍動くのと同じくらい、遠回りの分が金額に効いてきますね。
指定講座を使うなら、教育訓練給付金で受講料の一部が戻るケースもあります。

まとめ|受験資格なしは6資格、要件は4つの型で埋められる

  • 受験資格なしと公式に明記があったのは、行政書士・宅地建物取引士・公認会計士・賃貸不動産経営管理士・危険物取扱者の乙種と丙種の6つ
  • 要件がある側は、学歴型・実務経験型・前段の試験型・研修修了型の4つに割れる
  • 多くの資格が「いずれか1つ」で認めている。社労士は3区分、2級FPは4経路
  • 実務経験は年数だけでなく時間数まで見られる。保育士は2年以上かつ2,880時間以上
  • どの型でも、申込み時に証明書の提出を求められた

予想が外れたのは、難易度と受験資格が対応していると思っていたところ。
公認会計士は誰でも受けられて19,500円、保育士には2,880時間の壁があります。
国家資格だから厳しい、という整理は成り立ちませんでした。

受験資格は、努力ではどうにもならない壁のように見えます。
実際には、複数の入口が用意されていることの多い項目でした。
最後まで読むと、自分が通れる区分が見つかることも。

受験案内に別の書き方があった試験は、そのつど1行足していきます。

税理士の受験資格は緩和後の区分が取れず

文字化けと接続エラーで止まった欄です。
全部で7件あります。

  • 税理士試験の受験資格の区分ごとの要件。国税庁の受験資格ページを開きましたが、文字が正しく表示されず内容を読み取れませんでした。日本税理士会連合会のページで、令和4年の税理士法改正により「令和5年4月1日以降に実施する税理士試験から受験資格要件が大幅に緩和されました」という記載は確認できましたが、緩和後の具体的な区分までは裏が取れていないため、表にも本文にも入れていません
  • 中小企業診断士の受験資格。中小企業診断協会のサイトに接続できず、第1次試験の受験資格と第2次試験を受けるための条件を確認できませんでした
  • 情報処理技術者試験と情報処理安全確保支援士試験の受験資格。受験手数料7,500円(情報処理技術者試験は消費税込み、情報処理安全確保支援士試験は非課税)は確認できましたが、年齢や学歴の制限の有無を明記したページを見つけられませんでした
  • マンション管理士試験の受験資格と受験手数料。試験センターのページはブラウザ設定の案内しか表示されず、受験資格も受験手数料も確認できませんでした。記載を見つけられないことと制限がないことは別なので、一覧表には入れていません
  • 司法試験・司法試験予備試験・司法書士試験の受験資格。法務省のページはいずれもリンク集や受験案内書へのリンクで、本文にたどり着けませんでした。ただし社会保険労務士試験の受験資格には「司法試験予備試験の合格」が含まれています
  • 一級建築士の免許登録に必要な実務経験の年数。「令和2年以降の合格者は登録時に実務経験を審査する」との記載はありましたが、年数は書かれていませんでした
  • 日商簿記検定の級ごとの受験料。「一部の上級試験を除けば、誰でも受験することができます」という受験資格の記載は確認できましたが、受験料が載ったページを見つけられなかったため、一覧表には入れていません

税理士は、緩和後の区分だけでも埋めたかったところです。
あとで直します。

関連記事

TOPへ戻る