資格の勉強時間は、スクールによって3倍違った
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宅建の勉強時間は200〜300時間。
別のスクールでは600時間以上。
同じ試験です。
3倍違いました。

「資格の勉強時間ランキング」を作るつもりで調べ始めました。
作れませんでした。
並べる前提が成り立たなかったからです。
11資格を、スクール7社の公式ページで確認しました。
2026年9月3日時点の記載です。
この記事でわかること
- 宅建の目安は200〜300時間と600時間以上でスクール間に3倍差
- 同じスクールの中でも、まとめページと資格ページで数字が違う
- その◯時間が講義視聴を含むか自習だけかを書いているのは1社だけ
- 11資格で数字が一致したのはFP3級の80〜150時間だけ
宅建で3倍、社労士で2倍の開きがある【結論】
宅建は下限200時間。上限は600時間以上。社労士は下限が500時間と1,000時間。
200〜300時間と600時間以上が並んでいる
| スクール | 宅建の勉強時間の目安 |
|---|---|
| スタディング | 200〜300時間 |
| アガルート | 300〜400時間 |
| フォーサイト | 約300〜500時間 |
| TAC | 独学600時間以上/資格予備校400時間 |
| ユーキャン | 独学600時間以上/資格予備校400時間 |
その列で最も高い値最も低い値
下限200時間、上限600時間以上。
3倍です。
同じ試験の話とは思えません。
TACとユーキャンの数字が完全に一致していた
気づいたことがあります。
TACとユーキャンは「独学600時間以上/資格予備校400時間」。
区分も数字も同じです。
別の会社なのに揃っている。
どちらかが出どころを共有している可能性があります。
社労士は下限で2倍差
| スクール | 社労士の勉強時間の目安 |
|---|---|
| スタディング | 500〜1,000時間 |
| アガルート | 600〜1,000時間 |
| フォーサイト | 約1,000〜1,200時間 |
その列で最も高い値最も低い値
下限が500時間と1,000時間。
ここも2倍あります。
しかもフォーサイトの1,000〜1,200時間は、講座を受講した場合の想定です。
他社の独学込みの数字より長い。
同じスクールの中でも数字が割れている
会社をまたいだ差だけではありませんでした。
スタディングの行政書士は、ページによって下限が2倍違う
行政書士の個別ページには「500〜1,000時間程度」。
資格別勉強時間をまとめた横断ページには「最低1,000時間」。
同じ会社の同じ資格です。
下限が2倍ずれています。
簿記も同じでした。
個別ページが「50〜100時間」で、まとめページが「50時間以上」。
TACの基本情報技術者は、1ページの中で違う
冒頭のポイントと巻末のFAQでは、経験者は「約100時間」。
ところが本文の詳細では「50時間ほどでも合格を目指すことができる」。
同じページの中で2倍違います。
引用するときは、どのページのどこを見たかまで書かないと再現できません。
「講座を使えば短くなる」は全社共通ではない
クレアールの簿記2級は講座前提で250〜300時間。他社は150〜250時間。
講座を売っているのだから、どの社も「講座なら短くなる」と書くはずだと思っていました。
短くなると書く社と、そうでない社がある
短くなると書いている例。
- TAC 簿記2級:独学200〜250時間 → 講座で150〜250時間
- アガルート 社労士:一般600〜1,000時間 → 通信講座600〜700時間
一方で、講座前提の数字が他社の独学より長い例もあります。
- クレアール 簿記2級:講座前提で250〜300時間(他社は150〜250時間)
- フォーサイト 社労士:講座前提で約1,000〜1,200時間(他社は500〜1,000時間)
短く見せることが、必ずしも各社の書き方ではないということです。
その「◯時間」が何を含むのかは、ほぼ書かれていない
いちばん引っかかったのがここでした。
内訳を分けていたのは1社だけ
クレアールの簿記3級は、こう書いています。
- 平均学習時間:100〜120時間
- インプット:63単元(42時間程度)
- アウトプット:別枠
講義を見る時間と、自分で解く時間を分けています。
この分け方をしていたのは、7社でクレアールだけでした。
他社の数字が何を含むかは分からない
裏を返すと、他社の「◯時間」が講義視聴を含むのか、自習だけなのかが分かりません。
含む数字と含まない数字を横に並べても、同じ条件の比較にはなりません。
3倍差の一部は、ここから来ている可能性があります。
だから、総合ランキングは作りませんでした。
数字が一致したのはFP3級だけ
11資格を見て、きれいに揃ったのは1つでした。
80〜150時間で3社が一致
スタディング、フォーサイト、ユーキャン。
3社とも「80〜150時間」です。
表現の幅まで同じでした。
他の10資格は、どこかで割れています。
FP2級は前提条件で分けている社がある
フォーサイトだけ、受験者の前提知識で3段階に分けていました。
- FP3級を持っていない:300時間以上
- 中間:200〜300時間
- FP関連業務に就いている:100〜200時間
他社は一律150〜300時間です。
前提を分けたほうが親切ですが、そうしているのは1社だけでした。
MOSは、そもそも時間で並べられなかった
11資格のうち1つだけ、扱いが違います。
どの社も「合格まで◯時間」を出していない
- ユーキャン:標準学習期間4ヵ月
- TAC:標準学習期間2ヵ月、Web講義動画70回
- LEC:研修20時間(アプリケーション1つあたり)
軸が「期間」と「講義時間」で、他資格の「勉強時間」とは別のものです。
無理に同じ表に入れると、そこだけ意味が変わります。
だから外しました。
スタディングのITパスポートは、自社データと目安がぶつかっている
最後に、1つだけ面白い矛盾を見つけました。
同じページの中の話です。
- 目安:初心者で約180時間
- 自社の合格者アンケート:約7割が100時間未満で合格、47.9%が80時間未満
目安の半分以下で、7割が受かっている。
どちらも同じページに載っています。
目安は「安全側に振った数字」で、実データは「実際にかかった時間」。
性格が違う数字が並んでいる、と読むのが自然です。
ITパスポートの目安は社によっても割れていて、フォーサイトだけ約70〜100時間。
スタディング・TAC・アガルートの約180時間の半分以下です。
【Q&A】この記事の使い方
Q. 結局、何時間見ておけばいいですか
出しません。
出そうとして、出せないことが分かったのがこの記事です。
自分が使うスクールが決まっているなら、そのスクールの数字を見てください。
決まっていないなら、幅の広いほう(長いほう)で予定を組むほうが安全です。
Q. なぜ独学の数字と講座の数字を混ぜないのですか
社によって、区分の仕方が違うからです。
TACとユーキャンは独学と予備校を分けています。
スタディングは講座利用を基準にして、独学を別記。
クレアールは講座前提の1本だけ。
分け方が揃っていないので、混ぜると比較になりません。
Q. 7社すべての11資格が揃っていますか
揃っていません。
- クレアールは簿記3級・2級しか確認できませんでした
- アガルートは宅建・社労士・行政書士・ITパスポートの4資格のみ
- LECは資格別の勉強時間ページが見つからず、MOSの法人研修以外は取れていません
- 情報セキュリティマネジメントは、スタディングとTACの2社だけです
空いているところは、公式ページで数字を確認できなかったところです。
他サイトの数字で埋めることはしていません。
まとめ|「一般に何時間」という数字は存在しない
- 宅建は 200〜300時間と600時間以上で3倍差。社労士も下限で2倍差
- TACとユーキャンの宅建は、区分も数字も完全に一致していた
- 同じスクールの中でも数字が割れる。 スタディングの行政書士は個別ページとまとめページで下限が2倍違う
- 「講座なら短くなる」は全社共通ではない。講座前提の数字が他社の独学より長い社もある
- その「◯時間」が講義視聴を含むかを書いていたのは、7社でクレアールだけ
- 11資格で数字が揃ったのは FP3級の80〜150時間だけ
調べる前は、資格ごとに定説の時間があると思っていました。
実際には、スクールごとの見積もりが並んでいるだけでした。
「一般に◯時間といわれています」という書き方は、どの社も使います。
その「一般」の中身が、社によって3倍違う。
見るべきは数字の大きさではありません。
どの社の、どのページに載っていた数字か。
数字の出どころと、埋まらなかったところ
- 数字はすべて各スクールの公式ページの記載です。2026年9月3日に確認しました
- 他サイトのまとめ記事は根拠にしていません
- スクールによって、確認できた資格の数に差があります。空欄は埋めていません
- 各社の「◯時間」が何を含むかは、クレアール以外どこにも書かれていません。同じ定義で比べられている保証はありません
- 合格率や受験料は扱っていません。費用は資格ごとの総額のほうで比べています
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